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電子カルテ・患者ポータルの導入状況

地域包括ケアシステム(米国版「患者エンゲージメント」)を成功させるには」からの続きとなるエントリーです。

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テキサス州立大学とAHIMA財団が行った研究レポートをご紹介いたします。電子カルテ・患者ポータルの採用状況などが調査されています。患者ポータル支援業務はDRG登場以来最大の業務シフト
米国ではHIM専門職業務の大幅な地殻変動が起きています。紙カルテ→電子カルテ化。その情報の監査や患者への情報提供(患者ポータル)。ここの接続業務や患者説明が新たな業務です。

Patient Access to Personal Health Information: Regulation vs. Reality | Perspectives
http://perspectives.ahima.org/patient-access-to-personal-health-information-regulation-vs-reality/

ミラーPDF PatientAccesstoPHI

厳選されたHIM専門職・AHIMAメンバーら2,444人から313人の回答があったアンケート調査結果です。

◆回答者の所属
急性期病院(53.4%)
IDS※(IHN)病院(19.8%)
※(Integrated Delivery System)

Respondents

◆電子カルテの有無
急性期病院 92.2%(154/167)
IDS病院 98.3%(61/62)
全体 87.5%(274/313)

EHR

◆患者ポータルの有無
急性期病院 28.1%(47/167)
IDS病院 58.1%(36/62)
全体 33.2%(104/313)

Patient_Portal

◆患者ポータルの利用状況
(患者の何パーセントが利用している?)

急性期病院
5%未満 24
5%~10% 6
10%~25% 14
25%~50% 3
50%以上 0

IDS病院
5%未満 13
5%~10% 8
10%~25% 10
25%~50% 5
50%以上 0

Use_the_Portal

◆医療機関のコピー料金の徴収
・電子媒体でのコピーは52.6%
・紙媒体でのコピーは64.7%
・65%の病院がコピー代を1ページ1ドル未満で設定。
これはHIPAAとHITECH要件であるコストに見合った請求が可能と矛盾している、とのこと。
※ただしAHIMAは情報公開・情報接続て終了は無料を推奨。

◆患者ポータルにより患者の情報公開請求が激増
患者ポータル支援業務はDRG登場以来の最大の業務シフトとなっている。
(DRG請求業務から患者ポータル支援業務へシフト)
・この研究でHIM専門家が患者ポータルの採用・活用を容易にしていることが証明された。
・HIM専門家が患者に対してポータルを利用するように奨励していることや、安全に接続認証ができるか説明している。

個人情報保護遵守・セキュリティー管理の充実、専任担当者増員も望まれます。

↓↓↓

2014年最大のHIPAA違反事件 TOP5
http://www.healthcareitnews.com/slideshow/biggest-hipaa-breaches-2014

5. Touchstone Medical Imaging
http://www.touchstoneimaging.com/
タッチストーンメディカルイメージング
307,528人(2014年5月)

4. Los Angeles County
https://www.lacounty.gov/
ロサンゼルス郡 (カリフォルニア州)
342,197人(2014年2月)

3.Montana Department of Public Health and Human Services
http://www.dphhs.mt.gov/
モンタナ州保健福祉局
130万人(2014年5月~7月)

2. Texas Health And Human Services Commission
http://www.hhsc.state.tx.us/
テキサス州保健福祉局
200万人(2014年5月)

1. Community Health Systems
http://www.chs.net/
コミュニティヘルスシステムズ
450万人(2014年4月~6月)

(参考)米国のHIPAA法における個人情報等の保護に関する規定について
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/06/dl/s0616-4g.pdf

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http://perspectives.ahima.org/patient-access-to-personal-health-information-regulation-vs-reality/

Bowen et al. have suggested that “endorsing and facilitating patient access to health information through patient portals may be HIM’s biggest cultural shift since the advent of prospective payments and DRGs”11
11.Bowen, R., A. Smith, and K. W. Thomas. “Evolving ROI Specialists into Health Record Ambassadors.” Journal of AHIMA 85, no. 5 (2014): 30–35.

http://www.ahimafoundation.org/about/RitaBowen.aspx

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必見!! → Evolving ROI Specialists into Health Record Ambassadors.

患者エンゲージメント支援担当のHIM →  Enabling Consumer and Patient Engagement with Health Information

患者中心の医療への取り組みとして患者への情報公開・アクセス方法などが法制化されていますが、この推進者がHIM専門職。
http://www.hhs.gov/ocr/privacy/hipaa/understanding/consumers/index.html

米国では各州別に遠隔医療法が制定されています。
http://www.beckershospitalreview.com/healthcare-information-technology/telemedicine-laws-and-developments-a-state-by-state-analysis.html

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(コメント)
米国はHIPAA・HITECH法や電カル・患者ポータル支援のARRA、MUステージの導入など凄いと思います。
MUステージ1では4日以内に検査結果や問題所見、投薬、アレルギー等の患者情報を患者に提供しなければなりませんが、患者ポータルの出現によりその情報提供が容易になりました。

ちなみにMUステージ3実施は2017年より開始。
http://www.beckershospitalreview.com/healthcare-information-technology/hhs-submits-meaningful-use-stage-3-proposed-rule.html

(参考)
健康医療のビッグデータ活用とリスク対応における欧米の足並みとは?
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1501/07/news003.html

3月第四週がHIPウィーク!
ICD標準病名管理業務から、電子カルテ・MU要件と患者ポータルへの接続(HIE)、プライバシー・セキュリティー管理などに変遷していってます。

このパワポ必見です。
http://www.ahima.org/~/media/AHIMA/Files/Conferences-Events/2014_HIPWeek_PPT_Finalrevised.ashx

Health Information Professionals Week
The next Health Information Professionals (HIP) Week will be held March 22–28, 2015.
http://www.ahima.org/events?tabid=hipweek
http://imprintmall.com/hipweek/

http://www.ahima.org/~/media/AHIMA/Files/Conferences-Events/2014_HIPWeek_PPT_Finalrevised.ashx
Overview of HIM
・ICD-10
・Meaningful Use
・Health Information Exchanges (HIE)
・Accountable Care Organizations (ACO)
・Electronic Health Records (EHRs)
・Privacy and Security

Six Functional Areas of HIM
1.Data Capture, Validation, Maintenance
2.Data/Information Analysis, Transformation, and Decision Support
3.Information Dissemination and Liaison
4.Health Information Resource Management and Innovation
5.Information Governance and Stewardship
6.Patient Health Information Protection

HIM Is a Key Contributor to the Implementation of EHRs
・Implementation leaders
・Dealing with the legal records issues
・Master Patient Index Maintenance
・Data Conversion
・Workflow analysis and redesign
・Privacy and Security

H21年の提言では情報系への対策と書きましたが、H26改定はやはり予想どおり情報関連の要件が追加され、クリアできたら「診療録管理体制加算1」の算定が可能となりました。米国の取り組みを参考にした医療ICT推進役がますます望まれます。

診療録管理体制加算 2014 まとめ
https://kanrisi.wordpress.com/a207/
「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」
「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」
「診療情報提供に関する指針」

(参考まで前回内容)
平成24年度診療報酬改定(診療情報管理士の要望) 診療情報管理士・医療情報技師等の国家資格化への道のり
http://goo.gl/QTZEeh

ミラー https://kanrisi.files.wordpress.com/2012/12/team-med_h230928.pdf

(参考まで)

総務省 スマートプラチナ社会実現のための成功モデルの展開方策等に関する意見募集の結果
http://www.soumu.go.jp/main_content/000280647.pdf
部会参考資料(九州医事研究会からの提案)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000280649.pdf

q_ijiken01

スマートプラチナ社会推進会議
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/smart_Platinum/index.html

P19~九州医事研究会意見
「ICT超高齢社会構想会議」における主な検討項目目(案)に対する意見募集の結果
http://www.soumu.go.jp/main_content/000268319.pdf

q_ijiken02

九州医事研究会・・・約1,700人の医療関係者が参加している先進的医事業務調査を専門分野とした研究会。
https://kanrisi.wordpress.com/about/

短縮アドレス http://wp.me/p2Xv05-gF